
現在(平成21年10月)の医局の構成は、名誉院長、院長以下、2名の副院長を含めて、常勤医10名、非常勤医6名、初期研修医1名、総計17名を擁し(うち指定医9名、女性3名)、年齢構成も90・80・70歳代の各1名から60〜20歳の各年代に2名〜4名ずつと厚みを増しています。専門分野も精神病理から神経生理、小児から老年精神医学、漢方から行動療法まで多岐にわたります。院内の諸委員会のほか、塩竈医師会理事、看護学校講師、保健所相談、清楽苑、多賀城苑、あすなろなどの施設や多賀城市役所、利府町役場、第2管区海上保安部などの精神衛生管理と診療にも力を注いで多忙な日々を送っています。
看護部の理念「患者さまの人権尊重と専門職として質の高い看護の実践」
医療安全を考慮しながら、患者さまにこの病院に来て良かった、入院して安心したと感じていただけるような看護を心がけ日々努力しています。
他職種や地域との総合的な関わりで社会復帰につながり、さらに就労支援までの継続的な看護を目指しています。生活技能訓練(SST)では退院を目指すグループや嚥下リハビリが必要なグループなど、目的やテーマに沿ったグループ分けをして自立に向けた訓練をしています。退院後は訪問看護やデイ・ケアにつながる一助となる看護の実践を心がけています。
病棟の看護体制は15:1基準の看護を展開しています。受け持ち制とチーム別・機能別看護の混合型を取り入れて、全ての患者さまに看護の目を向けるようにしています。
男性の閉鎖病棟で、一般室55床と隔離室4室の計59床の一般治療病棟です。
女性のみ60床の閉鎖病棟です。急性期の一般病棟が個室6室含む38床です。高齢者病床が22床あります。在宅や施設での生活が困難な患者さまを治療・看護・介護しています。
男女混合閉鎖の一般治療病棟です。ベッド数47床。内科合併症の集中治療・看護の出来る観察室が4室(9床)あります。
平成19年7月に開設したベッド数54床の男女混合精神療養病棟です。広くて開放的な環境で安心して療養していただけます。
平成19年7月1日開設の60床の開放療養病棟です。病棟内は居室が広く中央にデイルームがあり、病棟全体がゆったりした明るい環境です。社会的入院患者さまの地域移行推進を目標に、他職種と連携したチーム医療を実践し退院支援している病棟です。
一般外来だけでなく、うつ病・双極性障害、てんかん、漢方、禁煙等の外来を行っております。
平成18年7月よりコンピュータによるオーダリングシステムが導入され、院外処方になり待ち時間が短縮されました。また予約外来や新患担当医などが加わり、さらに待ち時間が短縮されました。それに伴い新患者さまの診療時間は増えています。
最近の外来患者さまの主訴の多くは、“不眠”“イライラ”“不安”“気持ちが落ち着かない”などで、激しい陽性症状のある患者さまは減少しているように感じます。現在の高齢化社会を反映してか認知症の患者さまの入院希望が増えています。
服薬・症状の自己管理のほかに、主に対人状況に関する“ものの見方”や“行動の取り方”をメンバーとスタッフが共に考えながら練習しており、少しずつ「自信や思いやりが持てるようになった」「人と話が出来、笑えるようになった」と言うメンバーの声が増えてきました。スタッフもそんなメンバーから学ぶことが多くあり、ともに前進中です。
平成20年8月から高齢化に伴う嚥下機能低下に着目し、嚥下SSTを開始しました。口は食べる機能のほかに“話す”“笑う”という大切な役割があります。嚥下リハビリによって、コミュニケーションの回復も図れるような方向へ援助しています。また、平成21年7月から退院SSTもスタートし、再発予防を目的とした服薬・症状自己管理を中心に学習しています。このように今後も様々な角度からのアプローチを工夫し、生きる力・喜びにつながる様なSSTを目指していきたいと考えています。