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治療抵抗性統合失調症治療(クロザピン治療)のご紹介

治療抵抗性統合失調症について

薬物療法の進歩により統合失調症の大部分は良くなる時代となりました。
しかし、①他の抗精神病薬(統合失調症の治療薬)で十分効果が得られない、または②副作用が出現するために十分に薬を増やすことができない場合、治療抵抗性統合失調症と定義されます。
統合失調症患者さんのうち、2割~3割が、この治療抵抗性統合失調症にあてはまるといわれています。

クロザピンの特徴

このような治療抵抗性統合失調症を対象として、世界で唯一有効性が認められているお薬があります。
それが、クロザピンです。
クロザピン治療によって

  • A. 幻聴や妄想が軽くなった
  • B. 敵意や猜疑心が減り、対人関係が改善した
  • C. 興奮や易怒性が軽快し、隔離室を使わなくなった
  • D. 引きこもりがちだったが、他者との会話や笑顔が増えた
  • E. 水をたくさん飲む症状(多飲水)が改善した

などの患者様が多くいらっしゃいます。

クロザピンの注意点について

クロザピンは有効性の高い薬ですが、他のお薬以上に副作用に注意が必要な薬でもあります。

  • A. 白血球減少
  • B. 心筋炎
  • C. けいれん

そこで、患者様が安心してクロザピンを飲んでいただくために、定期的に血液検査を行います。
また、緑ヶ丘病院では東北大学病院血液内科とも連携しています。

CPMS(クロザリル患者モニタリングサービス)について

クロザピンによる治療を安心して受けていただくために、クロザリル患者モニタリング・サービス(CPMSと呼ばれています)という第3者機関に血液検査を報告することが義務づけられており、CPMSによる承認後、クロザピンは処方可能となります。

当院での使用実績について

事前に有効性や副作用について丁寧に説明し、同意をいただいてからの処方となります。
また、クロザピンによる治療を受けるためには、原則26週間の入院が必要です。
条件が整えば18週間での退院も可能ですが、ガイドラインや経験からも26週間が経過すれば顆粒球減少症の危険性も少なくなることが分かっています。
当院では令和5年12月時点で13名の方に治療を行い、7名の方が継続中となっています。
クロザピンについて詳しくお知りになりたい方は担当スタッフにご相談ください。

医療機関の皆様へ

クロザリル導入をご希望の患者様がいらっしゃいましたら、当院「医療相談室」にご連絡の上、診療情報提供書をご記入いただき、FAXにてお送りください。
折り返し当院よりご連絡させていただきます。

問い合わせ先:緑ヶ丘病院 医療相談室
       TEL 022-362-5555(代)
       FAX 022-366-6243